~「ふわふわ」と「ちくちく」で伝える、言葉の力~

ある日、息子が何気なく口にしたひと言――「ママのくせに」。
その言葉に、ちょっぴりドキッとしながら、「その言葉、どういう意味で言ったの?」とたずねてみると、どうやら言葉の意味もよくわからずに使っていたようでした。
子どもが発する何気ない言葉。実は、その背景にはたくさんの学びのチャンスが詰まっているのかもしれません。
「ふわふわ言葉」と「ちくちく言葉」を知る絵本

そんなときに手に取ったのが、絵本『ふわふわとちくちく』。
監修は齋藤 孝さん、絵は川原 瑞丸さん、日本図書センターから出版されています。
この絵本では、相手を笑顔にする「ふわふわ言葉」と、心をチクッとさせる「ちくちく言葉」が登場します。
どちらの言葉を使いたいか、子どもと一緒に考えながら読み進めていける内容です。

ふわふわとちくちく
気づかされたのは、私自身の言葉づかい

読みながら気づいたことがあります。
それは、私自身も普段何気なく使っている言葉の中に「ちくちく言葉」があったということ。
思わず反省…。
子どもに教えようとしていたのに、実は自分の言葉こそ、見直すきっかけになりました。
4歳の息子が示した変化

この絵本を読んだあと、4歳の息子が言ったんです。
「お友達とケンカしたとき、ちくちくやったから、ふわふわに変えようかな」って。
自分の言葉に向き合って、自分で“ふわふわ言葉”を選び直そうとする姿に、とても驚きました。
絵本って、子どもの心にちゃんと届いているんだなと感じた瞬間でした。
保育の現場でも、家庭でもおすすめの一冊
対象年齢は4歳から。
保育の現場でも、教材として取り入れたいと思える内容でした。
もちろん、家庭での読み聞かせにもぴったり。
子どもだけでなく、大人にとっても「言葉を見直すきっかけ」になる、とても素敵な絵本です。
子どもの言葉が気になったとき、まずは絵本で一緒に考える時間を持ってみませんか?
言葉には力があるからこそ、優しく伝えることを、親子で学んでいけたらいいですね
<絵本の詳細>
「ことばえらびえほん ふわふわとちくちく」
著者 齋藤 孝 監修
川原 瑞丸 絵
出版 日本図書センター
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